光殺菌治療とは
感染部分に光感受性ジェル(バイオジェル)を浸透させて、光を照射することで殺菌が可能な治療法です。医科では早期がんの治療法としても使われていますが、歯科では主に殺菌治療として使用されています。
光殺菌には以下のようなメリットがあります。
メリット
- 抗生物質を使用しない
- 耐性菌が発生しない
- 副作用が起こりにくい
- 痛みを伴わない
- 何回でも治療できる
どのような治療に有効なのか
根管治療や歯周病、インプラント周囲炎など、細菌が引き起こす病気の治療に有効です。また、むし歯やヘルペスなど、幅広く治療に使用されています。
光殺菌治療の手順
根の中の掃除や歯石取りなど、通常の治療を行います。
根の中や歯周ポケット、粘膜などに注入します。
光を10~30秒ほど照射させて、光殺菌を行います。
ジェルや死滅した細菌をしっかり洗い流したら、完了です。
どのように効くのか
光感受性ジェルは、ある特定の光を受けると、細菌の細胞膜や膜を破壊する「活性酸素」を大量に発生させます。この活性酸素は、細菌だけを破壊して殺菌する効果を持っています。こうして、ジェルを塗った部分の殺菌が完了します。
どのような場合に使用するのか
通常の治療と並行して行うことで、強い殺菌効果が期待できます。従来は除去しきれなかった細菌を死滅させることができるので、感染の再発防止にも有効です。
また、歯周病予防、インプラントの定期健診、矯正治療のメンテナンスの際に、予防治療として使用することもあります。
よくあるご質問
Q1. 治療は痛くありませんか?
A.多少の熱と振動を感じますが、痛くはありません。
Q2. 光感受性ジェルは味がしますか?
A.少し甘い味がしますが、不快に感じることはありません。