虫歯治療で心がけていること
主に虫歯治療となりますが、まず先決となるのは痛みをとることです。治療をしながら、痛みの原因を探ります。
なるべく神経を残す前提で治療をいたしますが、露髄(神経の露出)しているような場合や、検査などを行い後々痛みが出るようなことが起こりうると判断した場合には、神経を取る場合もございます。
もちろん、患者さまに詳しくご説明し、同意を得られてからの処置となりますので、ご安心していただければと思います。
抜歯の場合も同様で、なるべく歯を残すような治療をしております。しかし、歯周病が末期まで進行している場合には、抜歯の選択をする場合もあります。
■虫歯を放置するリスク
虫歯は放置しても治るものではありません。痛みが進行するばかりでなく、悪化すると神経や歯そのものを取らなくてはいけなくなります。
■痛くない治療をするために行っていること
表面麻酔と局所麻酔を適切に使用し、痛みの少ない治療を心がけています。また、鎮痛・沈静治療を先に行っておき、後日抜歯をするという場合もあります。
露髄していて痛みが出ている場合などには、痛みをとることをまず行い、その後に根本的な治療を行うことで、患者さまの負担を和らげることを行っています。
※治療後の注意点
神経を残す場合
神経を残した場合であっても、症状が改善されるとは限りません。経過を診ていく必要があるため、定期的な健診をお勧めしています。
神経を取った場合
神経を取った場合には、並行して根管治療が必要となります。短期間で治療が終えられるものではないので、ある程度の治療期間がかかると思っていただければと思います。
奥歯の治療をした場合
一時的に食べ物が噛みにくくなる場合もあるので、口の中を傷つけないようにご注意ください。
根管治療とは
重度のむし歯の場合に行う治療です。神経を取り除き、根管をきれいにしてから被せ物をします。根管治療は難易度が高く、経験と技術が必要です。
再治療はなぜ必要となるのか?
1度の根管治療では、根の中の感染物質を完全に取り除くことは困難です。そのため、根管治療を行っても再発や不調が起こる可能性があるのでり、再治療が必要になることがあります。
■根管治療のこだわり
当院は、再発リスクを減らし健康な歯を残すために、適切な治療を行うよう心がけています。また、患者さまそれぞれの状態を見つつ、できるだけ短期で終わる治療法をご提案しています。
そのために、3Mixやレーザー、光殺菌などさまざまな方法を取り入れ、患者さまのご希望に沿った治療ができる環境を整えています。
また、当たり前のことですが、使用する器具は滅菌したものしか使わないなど、安全性にも気をつけています。
親知らずの抜歯について
抜歯のこだわり
当院では、患者さまそれぞれの状態をよく見極め、抜歯をするか否かを決めています。
抜歯をする際はCTを撮り、抜歯後の安全性を確保してから行います。神経に損傷を起こす恐れがあるなど難しいケースの場合は、病院の口腔外科などを紹介しています。
抜歯のタイミングなどは、患者さまの判断におまかせしています。1回の抜歯で何本抜くかといったご要望にもできる限りお応えしています。ただし、いずれ悪影響を及ぼすと考えられる親知らずの場合は、たとえ患者さまが抜歯をご希望されていなくても、いつかは抜いたほうが良いことをお伝えしています。
親知らずを抜いたほうが良いケース
親知らずがむし歯になったら、ほかの歯にむし歯を進行させないためにも抜歯をおすすめしています。また、食べ物が詰まりやすくなったり、腫れや痛みを伴ったり、膿がたまったりしている場合にも抜歯が必要です。
横向きに生えている親知らずは、周囲の歯肉に炎症を起こす「智歯周囲炎」になりやすいので注意が必要です。
また、矯正治療後に親知らずが生えてきた場合、歯列を崩さないために抜歯をおすすめすることがあります。
親知らずを抜かないほうが良いケース
親知らずが正しく生えていて、上下の噛み合わせが合っている場合は、無理に親知らずを抜く必要はありません。また、親知らずが完全に歯肉の中に埋まっていて、炎症などのトラブルが見当たらない場合も同様です。
ブリッジや矯正治療では、親知らずの歯を利用して行うこともあります。人によっては、矯正治療で親知らずを正しい位置へ戻すことができる場合もあります。
※治療時間の目安・治療後の痛みについて
治療時間の目安
親知らずの抜歯は、普通の歯と比べて難しいとされています。そのため、親知らずの抜歯を短時間かつ確実に行うためには、適切な技術が必要です。
当院の親知らずの抜歯は、口腔外科を専門とする医師が行っています。治療時間の目安は、1本で30分程度です。ただし、患者さまによっては、安全性を確保するために1時間程度お時間をいただく場合もあります。
治療後の痛みについて
麻酔が切れる30分~1時間後あたりから痛みが生じます。痛みの感じ方は人によってまちまちですが、痛みがなくなるまで1週間~10日ほどかかります。ただし、鎮痛剤をお出ししますので、痛みをコントロールすることは可能です。
そのほかにも、抜歯後しばらくは、腫れや出血、しびれ、開口障害などを伴います。いずれも徐々に収まっていくものですのでご安心ください。